ゆりかの湯「ロチチペハハ」

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事件は軽井沢にあり~横溝正史『仮面舞踏会』~

 ロバさんのふとした興味から、何故か私が横溝正史にはまっております。
当の本人は、『八墓村』を読んでしまったので、満足の様子。

 私は、もともと推理小説やサスペンスドラマが好きなんですが、
これは多分親の影響かなぁと思います。
なかでも、天地茂の明智小五郎シリーズが好きで、
小学生のころは、お昼寝でうなされたりしたものでした。

そんな思い出のサスペンスドラマのワンシーンのひとつでもある、
『仮面舞踏会』、実は今回初めて小説で読みました。
内容がオトナなだけに、ドラマの結末は全く覚えていなくて、
ゴルフ場のワンシーンとマッチで記された記号のシーンしか
記憶になかったのです。

 お話の内容の前に、横溝作品(金田一耕助探偵が登場するもの)
の大まかな世界について、説明しましょう。
もちろん私の持つ個人的イメージです。

①元華族で落ちぶれた人たちか成功した人たちが登場する。
 貧乏人と、成金を含むお金持ちの両方が出てきます。

②戦後の日本が舞台。
 昭和25~30年代頃の日本。高度経済成長期なのか、
 団地が建ったり、新興住宅地が建ったりと景気が良い感じ。
 
③華やかさと血と妖艶(ようえん)、まぁ物理的にも心理的にもドロドロ。
 爽やかな殺人事件なんてまぁまずナイデショ。

④金田一探偵は見かけこきたない。

⑤登場人物は、美人かブス。 美人が出ない話はない!

⑥登場人物が、やたら青ざめたり憤ったり、怪しく笑ったり。


以上のイメージを抱いて頂くと、小説の話も理解しやすいです。

物語は長編です。舞台は軽井沢。
ある有名女優の元夫が次々と謎の死を迎えていく。
たまたま避暑にきた(ということになっている)金田一耕助は、
その事件に遭遇する。

登場人物のほとんど全ての人が疑わしく、
また犯人の予想がつきにくいので、ネタばれをされると腹が立つもしくは
ガッカリするかもしれません。

私がこの作品に惹かれたのは、登場人物のユーモラスさと、
情景描写に描かれた軽井沢の自然がリアルだったからです。

とくに 金田一探偵に捜査を依頼した、
元公爵のユーモラスなダンディっぷりは、終始物語のアクセントに
なっていて、映像化するなら「こんな俳優がヨイワ~」っと
乙女心をくすぐります。
話はもちろんドロドロなんですが、この元公爵の爽やかさで
読後感は救われているのでしょうね。

金田一探偵が登場する物語の中でも、
きちんと起承転結している作品だと思います。
(作品によっては、犯人が自殺して、突然終わったりするため)。

あと、車や電車(列車)、建物などの描写が意外に細かいので、
物語の舞台となった時代の映像を検索してみる楽しみもあります。


なんといっても、物語の舞台が軽井沢!
今月 家族で軽井沢へ遊びに行けそうなので、
遊びに行けたら またこの本を読もう。

仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)仮面舞踏会 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
(1986/09)
横溝 正史

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